MOMAデザイン・ストア日本出店に思う

ミュージアム・ショップの草分け役として有名なMOMAデザイン・ストア東京の表参道にオープンするという記事を見た。実は、MOMAストアは、私にとっては個人的な思い入れのある場所だ。MOMAストアがニューヨークに最初にオープンした時には、それはもう画期的なストアで、私もニューヨークを訪れるたびに必ず立ち寄ってショッピングしたものだ。MOMAストアでは、当時から、日本のアーティストによる商品もちらほら取り扱っていた。

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また、日本の文具メーカーの依頼で、MOMAストアのバイヤーと交渉したこともある。このメーカーの狙いは、デザインの世界的権威であるMOMAストアで商品を取り扱ってもらうことにより、自社商品のブランド価値を向上、確立すること、そして、当時もう既に出回り始めていた「コピー商品」の脅威から自社商品を守ることだった。

このプロジェクトの際は、このメーカー自身が日本からMOMAに度々コンタクトをとっていたのにも関わらず、なかなか返答が貰えないというところに、私が最後の策として交渉を依頼されたのだ。短い期間の間に、担当者が誰かをつきとめ、クライアントであるメーカーの会社紹介や、商品デザインの背景となっているコンセプトなどについて、MOMAに興味を持ってもらえるようなプレゼンを作成したりと奔走し、めでたくMOMAでの商品デビューに漕ぎ付けることができた。この商品は、今でもMOMAで販売されている。

ところで、日本に出張するたびに思うことなのだが、昨今の日本のギフト商品やアート・グッズはとてもハイセンスで、市場全体のレベルもかなり高いように思える。MOMAは、「MOMA」という名前自体にもう既にブランド価値があるわけだが、商品の質やセンスの水準が高い日本の市場において、いかにして独自性を表現していくのか、目の肥えたセレクティブな日本の消費者をいかにして満足させていくのか、これからの展開が見ものである。

石塚しのぶ




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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

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石塚しのぶ




25年間にわたり、ロサンゼルスを拠点とし、日米間ビジネスのコンサルタントとして数々の日米間プロジェクトに携わってきました。

クライアント企業のニーズをベースに、「成長のネクスト・ステージ」につながる実践的ソリューションの提供をモットーとしています。

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